宿題のおはなし [NHH]

Petroleum Economicsで宿題が出ていて、昨日終わらせたのだけれども、一応回答内容を自分で確認したいので纏めてみます。

a) 与えられたファイルの中に入ってるアメリカの1950-^2006にかけてのGDP, Energy Useの成長率を計算しなさい。

えーまぁこれは簡単。
ln(GDPt+1)-ln(GDPt)
若しくは(GDPt+1 - GDPt)/GDPt


b) Energy Useを非説明変数とし、GDP growth rateとGDP/capital(一人当たりGDP)を説明変数として重回帰分析を行いその結果を説明しなさい。

GDP growth rateとGDP/capitalのそれぞれのベータ値は0.8と-0.000085.
つまり1%の経済成長には0.8%のエネルギー消費の成長が必要になる。
そしてGDP/capitalが1(1950年の値を100としている)増えた時エネルギー消費は0.0085%低下する。
この値は1950-2006年の成長を代入してみても1.93%しかエネルギー消費が減少しない事を意味しており、経済学的には殆ど意味がないと言える。(本当かな?とか思いつつかいたw)



c) 上のモデルに石油価格を追加してその結果を説明しなさい。

石油価格を追加した場合、GDP/capitalはt-testをパスできないので、それをのぞいたモデルを作成してその結果の説明をした。
GDP growth rate, Oil Priceのベータ値はそれぞれ0.7&-0.000537。
GDP成長1%にエネルギー消費が0.7%必要で、石油価格が$1上昇するとエネルギー消費は0.05
%程の低下を見せる。
このモデルから推定するに、1970位から起きていた石油ショックによる価格上昇はアメリカに置いて4.3%のエネルギー消費の低下をもたらした、つまりアメリカのエネルギーの中で石油は大きな割合を持っていると言える。
モデルの推定では1970-80までのエネルギー消費の成長率は、この期間のGDP成長率である3.3%に0.7を掛けた2.31%だが、実際には1.5%とモデルの推定値を下回る結果になっている。この事からアメリカが産業構造をシフトして経済成長がエネルギー消費をより要求しなくなったと言える。(多分w)

じゃぁエネルギー消費における石油の割合はどうなったんだろう?

ということで、1980以降のデータのみでモデルの重回帰分析を行うと、それぞれのベータ値は・・・
GDP growthが0.53 で、さっきのモデルである0.7に比べて低い。つまり石油ショックによる価格急騰がピークを越えた80年以降、アメリカは産業構造を転換したのだと(やっぱり多分w)言える。
Oil Priceが-0.004918 で、この値はさほど変化していない。つまりエネルギー消費は未だに石油の価格と大きな関連性を持っている事がわかる。よって、アメリカは脱石油したのではなく、経済成長に必要なエネルギー消費の上昇を押さえる事にある程度成功してはいるが、そのエネルギー生産の割合では未だに石油が大きな割合を占めていると言う事がわかる。



ふぅ。
どーでしょ?正直こんな宿題立教でやった事無いので、どの程度書けば良いのかとか、どのくらい検定結果気にすれば良いのか?とかわからないんですよね。
ただc)の回答はそれなりに良く書けたもとい、よく分析出来たんじゃないかな?と。
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