あたまがよくな〜るよくな〜る...really? [経済学]

ダニエルカーネマンの「fast&slow」を読みましたっと。

読んでから1ヶ月くらい放っておいたら、本当に興味のある部分だけが残った気がしたので書こうかと。

まぁツイッターと同じ内容ですね。


カーネマンは人間の意思決定には二つのシステムがあると主張してました。

システム1は直感的な判断を行う。このシステムの良い所はコストが非常に安く、決断を短い時間で行える。

システム2は論理的な判断を行う。このシステムの良い所は理屈で考えるので、推論の精度がシステム1に比べて高い。

基本的に間違いを犯すのはシステム1だ。限られた情報から限定的な関係性を見いだし、それを一般化して直感として用いる。
時としてその関係性は一般性を持っている、が。基本的には間違いのケースが多い。

しかし、毎回システム2を使えば良いと言う事ではない。決断に時間が限られている場合にはシステム2を使う事は最適ではない。


で、まぁこれらの事が事実だとして(少なくとも結構なデータや理論がこれをサポートしているので)、僕が考えたいのは頭が良いって言うのはこの枠組みの中ではどんな事なのかな?と。

必要条件は、難しい問題をなるべく短い時間(低コスト)で正解出来る事。

で、天才って言うのは恐らくシステム1で問題を全部解ける人なんでしょう。

まぁこれはどうでも良いですw

なんでかっていうと、システム1で上の様に問題を解く為には、限定的な情報から一般性のある関係を短期間で理解して直感として持っていないとならなくて、それは恐らく鍛錬とかでどうこうなる物ではないからです。

で、じゃぁ凡人がどーすりゃ良いのかって言うとシステム2を使う事になる訳です。

システム2を使って難しい問題を早く解こうとすると、必要になるのはより高い推論能力で、恐らくそれって何かしらの体系が立てられている物(まぁ何かしらの学問ですよね)を勉強する事によって付く。。。気がします。

で、今の学校教育ってのは基本的にシステム2を鍛える様なカリキュラムを組んでいると。

じゃぁシステム2を学問で鍛えれば頭が良くなるのか?というとまぁ学校教育を受けて来た皆様がご存知の通りそんなに単純では無いんですよ。

このシステム2を使って問題を解くか否か?という問いに答えるのはシステム1なのだそうです。

え?じゃぁさ、日夜勉強に励んでシステム2を鍛えて、難しい問題にもシステム2がそれなりの精度でそれなりの早さで答える事が出来るのだとしても、システム1が2を使う決断をしなければ全く無駄な訳?

多分答えはイエス。無駄。

もしこのシステムの選択問題を最適に解けて、システム2を限界まで鍛えることができれば、それが凡人の限界ラインなのだろう。

ん〜じゃぁシステム1が2を使うか否かの選択を最適に行える様に出来るんだろうか?

それについては特に明記されていなかった。けど、イエスだと思いたい。

もしノーなら結構救われない世界だなと思う。





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